毎年恒例、年末の雑誌整理をしていたときに、懐しの「Coyote」のNo.2(2004)が出てきた。
「特集 星野道夫の冒険」と書かれた1冊。
大好きな、というより尊敬する一人である星野道夫と、彼の本との繋がりがビッシリと詰まった濃い濃いの特集。久々にページをめくりながら、ついつい再読してしまったんだけど、これは個人的には永久保存版かな。さすがにもうバックナンバーはないようだけど。。。
この号には、星野道夫を形成したであろうさまざまな本が紹介されていて、編集部が彼のフェアバンクスの自宅で制作したという700冊の蔵書リストなんかも掲載。願わくばこういったリストはぜひWeb上にアーカイブされることを願うわけだけど、まぁそれはまた別のお話。。。
このリスト以外にも、いろいろな視点から本が紹介されているんだけど、アウトドア好きには彼のファンも多いだろうし(勝手にそう思ってるだけかも!?w)、せっかくなのでその中から、ブックガイド「冒険に向かう二〇冊の本」として紹介されている本をサラリとピックアップしようと思うよ。いざ!
- アメリカ・インディアンの口承詩―魔法としての言葉/金関寿夫
- 滄海よ眠れ―ミッドウェー海戦の生と死/澤地久枝
- The Presence of Whales/Frank Stewart
- Denali Diary – Letters from McKinley/Frances Randall
- トリックスター/ポール・ラディンほか 皆河宗一ほか訳
- エスキモーの民話/ハワード・ノーマン編 松田幸雄訳
- The Snow Leopard/Peter Matthiessen
- The Firecracker Boys/Dan O’Neil
- 極北の夢/バリー・ロペス 石田善彦訳
- ベア・アタックス―クマはなぜ人を襲うか/スティーブン・レヘロ 嶋田みどり 大山卓訳
- エンデュアランス号漂流/アルフレッド・ランシング 山本光伸訳
- オルカ―海の王シャチと風の物語/水口博也
- Make Prayers to the Raven/Richard K. Nelson
- Raven’s Cry/Christie Harris
- アラスカ原野行/ジョン・マクフィー 越智道雄訳
- デルスウ・ウザーラ – 沿海州探検行/アルセーニエフ 長谷川四郎訳
- ワタリガラスの謎/バード・ハインリッチ 渡辺政隆訳
- 星と嵐―6つの北壁登行/ガストン・レビュファ 近藤等訳
- 雪原の足あと/坂本直行
- The Power of Myth/Joseph Campbell with Bill Moyers
(出典:Coyote No.2)
リンクはあえて外しておいたんだけど(実際はハードカバーなんだろうけど文庫しかなかったり、翻訳者違いだったり、版違いで内容が若干違う可能性があったりと、ちょっと同じ本か定かではなかったので)、Google先生に尋ねればすぐにいろいろとわかると思うので、その辺りはみなさんにおまかせ。
「エンデュアランス号漂流」や、ここには出ていないけれども、ウィリアム・プルーイットの「極北の動物誌」なんかは彼自身の著書の中にも度々登場していて(実際に翻訳にも携わっていて)、特に彼に縁のある本の一つだと思うけど、実際にとても面白くて個人的にも好きな本かな。
ということで、今回紹介したリストに興味が湧いた人は、2014年になにかしら読んでみてはいかがでしょうかね。ぼくはというと、「アラスカ原野行」をずっと読みたいと思いつつまだ未読なので、今年はそれかなぁ。。。