尾西食品のアルファ米「国際線」シリーズのなぞ!?

みなさん、アルファ米って食べたことありますかね?

わたしの場合は登山に行く時によくアウトドアショップで購入していくんですけど、特に好きなのは尾西食品のアルファ米。100gの個食タイプですね。他のもいろいろ食べましたけど、個人的にはやっぱりこれがうまい!

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で、昔はこのタイプのパッケージに「国際線」と表記されてたのを覚えてる人っていますかね。当時は「なんだこれ!?なんで国際線!?」ってずっと思っていたんですよ。しかも友人達との間では、いつの間にか尾西食品のアルファ米自体を「国際線」と呼ぶようになってしまいましてね、なのでこの表記がなくなったときはちょっと残念な感じになったのを覚えてます。たかがパッケージなんですけど、個人的には非常に思い入れがあるのですよ。

おれ:おまえさー、ちゃんと「国際線」買ってきたー?
友人:もちよー、今回は「わかめ」と「五目」だぜー。
おれ:いいねー。おれは「しろ」と「おこわ」よー。もち「国際線」よー。

なんて会話が常だったのでねぇ…。うぅん、懐かしい。さて、前置きが長くなりましたが、この「国際線」という表記、どういう理由で「国際線」なのか!そしてなぜ表記が消えてしまったのか!!

内々ではいろいろと勝手に仮説を立てていたんですけど、この際、尾西食品さんに聞いてみようということで、熱烈なファンとしてお問い合わせ窓口にマニアックなメールを出してみたんですよ。そしたらご丁寧に返信をいただきまして。担当の方には、文面をそのままブログに掲載しても問題ないとご了承をいただきましたので、ここに記したいと思います。(ご担当の方、お忙しい中ありがとうございました。)

さーて、いよいよ「国際線」のなぞが解き明かされますよ!盛り上がってるのは自分だけ!?でもいいんです!!いってみよー!!!

当社のアルファ米は、創業時は軍用食として、戦後は登山を中心とするアウトドアでの便利食及び非常食としてリニューアルを重ね今日の商品に至っております。

このような流れの中で、1991年、海外旅行をされる方々をターゲットにして「おにぎり」を国際線という名称でを発売いたしました。

100g入りの個食タイプ製品は、それまでアウトドア食にも非常食にも使って頂いておりましたが、「国際線」という名称は付けておりませんでした。

しかしながら、個食タイプも海外旅行をされる方々にもっとアピールしよう、ということで、非常食とは別に「国際線」という別のパッケージデザイン製品を作りました。

つまり「海外旅行をされる方々をターゲットした商品」であり、そのためのネーミングでございます。

当時は、今と違って海外で日本食を食べるのは、困難な環境でしたので、そこそこヒット致しました。このおかげで徐々に商品の認知度も少し上がり、自治体の備蓄食糧として、乾パンとともに選定されるようになりました。

しかしながら、海外旅行を取り巻く環境も代わり、2002年9月、同一製品で2つのパッケージの役割は終えたと判断し、国際線のパッケージデザイン製品は、終売といたしました。

いやー、スッキリですよ、スッキリ。なるほどねぇ。確かに「おにぎりシリーズ」にはまだ「国際線」って入っていますね。

それにしても尾西食品さん、「アルファ米の歴史」にも掲載されていますが、まさにのアルファ米の先駆者なんですね。ここまでとは知りませんでしたよ。宇宙航空研究開発機構(JAXA)からも、日本国内初の宇宙食として認証を受けてるようですし、ううむ、まさに日本国御用達ブランドですな。ビバ尾西!

ちなみに今回はパッケージにフォーカスしましたけど、尾西食品さんサイトにいくと、非常食関係が充実してます。3.11以降に避難袋のようなものを改めて準備された方も多いと思いますが、食糧について未だ検討中の方は、ぜひ、一度覗いてみてはいかがでしょか。

最後になりましたが、尾西食品さんは宮城に工場を所有しておられます。メールにも以下の文面が記載されておりました。

今回の震災では、当社の宮城工場も被災し、約3週間稼働できませんでした。
しかしながら現在はフル稼働で生産、皆様のお手元になるべく早くお届けできるよう頑張っております。
ご迷惑をお掛けいたしておりますが、今まで以上のご愛顧をいただきますようお願申し上げます。

生産ライン復帰後も、関係機関からの要請で被災地向けの緊急支援を優先されていたようです(2011.03.12 / 2011.03.24 のプレスリリースを参照のこと)。楽天のネットストアの状況をみると未だ品薄のようですが、徐々に一般向けの流通も復活してきてるようです。アウトドアショップなどでもしばらく見なくなりましたが、ここにきて、「お、国際線はいってる!」というケースも増えてきている気がします。嬉しいですね。

今回の記事に食らいつく人は稀だとは思いますが、1ファンとして何度もいうよ、ビバ尾西!あぁ、ビバ尾西!!

今後ともどうぞよろしくお願い致しまする。ペコリ。