ポーラーテック(Polartec)のオレ的まとめ – ひとまず基本編

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先日、スキー場内でパウダーを食らっていたときにレイヤリングを間違えてオーバーヒートしっぱなしだったおいらでありますが、みなさまは、最適なレイヤリングでアクティビティを満喫しておりますでしょうか、どうもこんにちは。

さて、実は昨年4月、ポーラーテックのインプレッション企画に参加させていただいて、実際に八ヶ岳であれこれとお試しさせてもらったわけですが(詳細はPEAKS(No.48)をご覧あそばせ)、その時に、ポーラーテック社自体についてもあれこれと教えていただきました。

各素材や商品のインプレッションは雑誌などでよくみかけますが、ポーラーテックってなんぞや!?という根本的な部分で、個人的に改めて「へぇ〜、なるほど〜」という部分が多々ありましたので、今回はその時にいただいた資料をベースに、そのあたりを「オレオレ視点」で軽くまとめてみようかと。

ということで、「ポーラーテックってなにー?」って聞かれたときに一歩上をいくナイスな回答ができるようになればこれ幸い!という感じでしょうか。

ちなみにPolartec,LLCのヘッドクォーター・オフィスは、米マサチューセッツのこちら。(日本代理店はエスシーティージャパンさん)


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ポーラーテック(Polartec)って何会社!?

Polartec,LLC(ポーラーテック社)は、「Polartec®」ブランドとしてさまざまな高機能な素材を提供し続けているわけですが、まぁフリースとかソフトシェルとかハードシェルとかインサレーションとかいろいろありますね。もともとMalden Mills(モルデン・ミルズ)という繊維工場からはじまり現在に至っているわけですが、(大火事があったり破綻したりといった歴史部分はスルー)、一般的な認識ではフリースを作ってる生地メーカーといったような印象が強いと思います。

が、現在、彼らは自分達を「テクノロジーカンパニー」だと言っています。実際、テキスタイル産業おいて、これまで多くの革新的な機能素材を開発し、その地位は、世界的なリーディングカンパニーとして知られています。

合繊フリースを考案した企業なので「フリースのあの会社(ブランド)ね」といわれるのは間違っていないしその通りですが、ポーラテック社のイメージに関しては、ぼちぼち新しい認識(正しい認識)を頭にインプットしておいてもいいかもしれませんね。

ちなみに、ポーラーテックブランドは高品質、軽量、耐久性、エコフレンドリーといったワードで世界的に認知されているようですが、いただいた資料によると、「他商品より27%値段が高くてもPolartec商品を購入する」といった統計(サンプル数や対象者層はわかりませんが)などもあるようです。

参考までに、パタゴニアから公開されている動画で(若干取り上げている内容の毛色が違いますが)、ポーラーテック社CEOアンディー・ヴェキオーニ氏のインタビューも参考になるかと。

ポーラーテックはアウトドアアパレルのサプライヤー!?

日本ではアウトドアウェアの素材としての認知度が高いですが、ミリタリーと工業ワークウェアの分野でも主要なサプライヤーとして認知されていることについては、知らない人も多いかもしれないですね。

Polatec cambat 2

米軍の研究開発における主契約業者としてミリタリー用の高機能アパレルを共同開発し、ファイヤーマン向けの難燃素材の開発や、レイヤリングシステムも展開しています。過去記事でも紹介した「Alpha」も、もともとアメリカ特殊部隊用に開発された化繊インサレーションですね。

革新的な素材が生まれる背景として、こういった各分野とのシナジーがあるという点も大きな要因、そしてポーラーテックの強みの一つだと言えそうです。

レイヤリング「システム」を提供しているということ

アウトドアでよくいうレイヤリングといえば3レイヤーが定番の考え方のひとつですが、ポーラテックは単に各レイヤーの素材を開発するだけでなく、システムとしてレイヤリング自体を提供しています。

すごく噛み砕いて意訳すると、ベースとミドルとアウターと、各レイヤー全ての素材をつくって提供してるぜ、もちろんレイヤリングシステムとして各々の役割りもトータル的にバッチリ考えられてるからね、みんなよろしく!ってな具合でしょうか。(えっ、適当すぎますか!?まぁまぁ。。。)そして、ポーラーテックは、このレイヤリングシステムを提供している唯一のサプライヤーだそうです。

Polatec layering

改めて考えると、おー、確かにそうかもしれませんね(というか、そうだって言ってるのでそうなんでしょうw)。
例えばGORE-TEXは同じようにGORE-TEXブランドとして様々な高機能素材を作っていますが(あまりよい具体例ではないかもしれませんが)、たぶんベース用の生地はやってないですよね。要するにレイヤリングの一部しか担っていないわけです。

ということで、最適なレイヤリングシステムを自分達で全て開発して提供できているってのは、よく考えるとなんかすごいですね。ちなみに、ポーラーテックは各レイヤーを以下の3つにカテゴライズしています。

  • Next-to-Skin(ベースレイヤー):吸汗/速乾機能による快適性
  • Insulation(ミッドレイヤー):保温性
  • Weather Protection(アウターレイヤー):防風/防水機能を備えたシェルター

ここでひとつ大事だと思うことは、システムの要素として通気性や軽量といったスペックの話があるのはもちろん、個人のニーズや活動内容も要素として挙げられていることです(当たり前ではありますが)。要するに、誰がいつ何をどのようにするかによってシステム構成が変わってくるからね、いいかいよく覚えておきな!ってポーラーさんが言ってるわけです。

これは素材云々ではなく、完全に使う本人に起因する部分なので、最終的には第4のレイヤーとして「脳ミソ(知識)」もしくは「経験」っていうのを入れたほうがいいんじゃないかと超個人的には思っております。いやほんとまじで。

でもこの部分はなかなか難しいですよね。ということで、この辺りをぜひショップ店員さんになどにもっと補ってほしいなと常日頃から思っております、はい。なのでギアの選定でよくスペックベースのみで話が進むことが多々ありますが、何をいつするのか、汗はかくほうか、他のウェアはなにをもっているのか、何の目的で買うのか、などなど、買い手のより具体的な話が話題にあがらない場合はアレな店員さんかもしれませんので、そんな場合はこちらからガシガシと積極的に情報を伝えましょう!

ポーラーテック革新の歴史

あー、やばいですね、文字だけ&長い記事になってきましたね。
では最後にポーラーテックのプロダクトについて、簡単にタイムラインで追っかけつつ締めたいと思います。

  • 1981:合繊フリース考案
  • 1991:Polartecブランドのローンチ
  • 1992:Polartec Windbloc
  • 1997:Polartec Power Dry
  • 1998:High Loft insulation category
  • 1998:Polartec Power Shield(Arc’teryxと共にソフトシェルを開発)
  • 1999:Polartec Thermal Pro, Wind Pro
  • 2006:Redefined recycled fablics
  • 2010:Polartec Power Shield Pro
  • 2011:Polartec NeoShell
  • 2013:Polartec Alpha

ソフトシェルは2000年前半頃からの印象でしたが、1998年からその革命ははじまっていたんですね。他のブランドのタイムラインと比較すると面白そうですが、まぁそれはまた別の機会に。。。

ということでちょっとダラダラとしたまとめになってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。誰かしら、何かしらの為になればこれ幸いです。

今回は基本編というタイトルにしたので近いうちに各素材についてもまとめたいとは思っておりますが、、、まぁ予定は未定です!
( ー`дー´)キリッ

出典:スシーティージャパン提供資料, Polartec

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