津波のピクトグラム

今日は津波に関するピクトグラムのお話。

実は、JISの審議会「JISC」のサイト(2009年のニュースとお知らせ)にこんなリリースがありまして…。(下記リンク先はPDFへの直リンク)

国際規格として認められた「津波の図記号」をJIS化-我が国から提案し、国際規格化した3種類の図記号を標準化-[2009年3月23日]

津波防災について、どうやら日本から国際提案をしていたものが正式に国際規格化(SO20712-1/平成20年7月)され、国内でもJIS化(JIS Z8210/平成21年3月20日)されているようなんです。ん〜、まったく知りませんでした。

このJIS化されている津波のピクトグラムは下記の3つです。
(※掲載内容は上記リンク先のPDFからの引用。詳細はPDFを確認のこと。)
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【津波避難場所】

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津波に対しての安全な避難場所(高台)の情報を表示。

【津波避難ビル】

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津波に対しての安全な避難場所(津波避難ビル)の情報を表示。
※緑色の正方形の図記号は安全な場所への誘導を示す図記号で、津波が発生した際、津波より高 い高台、ビル等への誘導を示す場合に使用し、文字による補助表示(避難場所の名称等)が必要となります。

【津波注意】

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地震が起きた場合、津波が来襲する危険のある地域を表示。
※黒色と黄色の三角形の図記号は、注意を示す図記号で、地震が起きた場合、津波が襲来する危 険がある地域であることを注意喚起する場合に使用します。
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どうです、みなさん見たことありますか?わたしは春〜秋にかけて東日本の太平洋側で多少は海の遊びもしますが、今まで一度も見たことないのですよ。もちろん「注意して見てないから」ということもありますが、津波のピクトグラムの存在自体を知らなかったので、余計に目に入ってきませんね。いや〜無知とは怖いものですよ。

みなさんもこれを機に、ぜひ頭の隅っこにでもインプットしてみてはいかがでしょう。そして海の近くでこれらのピクトグラムを見つけたら、危険察知のアンテナを少し強めに張っておくといいかもしれません。

ちなみにこの津波のピクトグラムに関しての情報は2年以上も前のものですが、わたしがJISC等のサイトで確認する限りは特にアップデートはないようです。もしどなたか最新情報がわかる方がいらっしゃったらぜひ教えてください。今回の震災を受け、今後は表示エリアの拡大や、新しいピクトグラムの制定など、色々と改善があるかもしれませんね。

それともう一つ。このJIS化されてる記号は「JIS Z8210」という案内用図記号の規格に入るようですが、国立公園のピクトグラムなんかもこれに含まれるんですよ(たぶん)。これについては資料をゲットしたので、近いうちに別エントリで書いてみようと思います。

ということで、今回の記事でみなさんの危険察知能力が少なからずアップしたら幸いでござる!