4月17日、作家であり、日本を代表するバックパッカーの加藤則芳さんが亡くなられた。
1ファンとして、2011年頃からこちらのブログで病気が悪化していることを知り、新作が出版されたときに書いたブログ(『メインの森をめざしてーアパラチアン・トレイル3500キロを歩く』)でも、その件についてはサラリと触れさせていただいた。
なんといっていいのか、とにかく残念でならない。
氏が、ジョン・ミューア・トレイルやアパラチアン・トレイルなど、日本でアメリカのロングトレイルを語る上では欠かせないパイオニアであることに異論を唱える人はいないと思うのだけれど、ボクはなによりも氏の自然観、自然哲学が好きだった。そして今のようなインターネットで多くの情報を得られない一昔前、より情報が少ない田舎育ちのクソガキ(ボク)にとっては、氏の存在はよりいっそうの憧れだった。
それにしても、こうやってすぐにブログに書けるのは、面識のない1ファンだからだろうか。氏と一緒にトレイルを歩き、一緒に仕事をし、そして氏の著書を読んで実際にアメリカのロングトレイルを歩いたことのある人にとって、この出来事は何を思わせるんだろうか。
ふぅ、あまり多くを書くのはやめにしよう。ちなみに、タイトルではあえて「作家」ではなく「バックパッカー」と書くことにした。やはりボクにとっての氏の存在は、バックパッカーのようだ。
今年は加藤さんの手のかかったトレイルをどこかしら歩けたらいいな・・・。いま、ふとそんなことを思った。別にスルーハイクしなくてもいい。そうだ、どこかしら歩こう!
謹んでご冥福をお祈り致します。
ソース:作家の加藤則芳氏死去 ALSで via Yahoo!ニュース