グリーンピースがアウトドアウェアに有害化学物質が含まれていると警告

はい、AFPにこんな記事が出ていました。

ほぉ、そうきましたか。

国際環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)は10月29日、有名メーカーの販売するアウトドア用の衣料品が健康および環境に有害なさまざまな化学物質で汚染されていることが多いとの警告を発表した。

有害化学物質として認知されている過フッ素化合物類のPFCs。調査したらほとんどのアウトドアウェアに含まれているから、各社他の素材に置き換えるように!との警告のようです。

PFCsの一部は環境ホルモンとして知られ、生殖システムに有害であるとされる。

「アウトドアウエアの内と外の両側で乾燥した状態を保つために、ほとんどのブランドがPFCsを使っている。だが、炭素とフッ素から作られるこれらの人工化合物は、非常に安定しているため、環境からなくなることはほぼ皆無」と、グリーンピースは述べた。

詳細についてはグリーンピース・ドイツからレポートが出ているようです。こちら(PDF直リンク)

14種類のウェアーを調査し、その全てにPFCsが含まれていることを確認したということですが、サンプル対象となったのは、Jack Wolfskin、Vaude、The North Face、Mountain Equipment、Marmot、Fjällräven、Patagonia、Adidas、Northland、Seven Summits、Mammut、Kaikkiallaなど。PTFE調査結果の一つを転載するとこんな感じ。(ドイツ語わからねー)

Www greenpeace de fileadmin gpd user upload themen chemie gp outdoor report 2012 fol final neu 03 es 01 pdf

グリーンピースは昨年2011年から「デトックス・ウォーター」というキャンペーンをやってるようですが、中国の繊維加工工場2か所で採取した排水サンプルから、環境ホルモンなどの有害化学物質が検出されたことが発端となっているようです。

ユニクロも同キャンペーンに参加しているということらしいですが、いやー、そんなこと全く知りませんでしたよ。

今回の調査と警告も、この一連の流れの中で実施されたものなんでしょうけれど、それにしても過去にグリーンピースのレポートでこれだけ動きが起きたわけですから、アウトドアメーカー各社からもこれからなんらかの反応があると思われます。(あるよね?)

過去にはプラスチック製品に含まれるBPA(ビスフェノールA)が人体に悪影響を及ぼすということで、例えばナルゲンの素材も全てBPAフリーになってたりしますし、ううむ、今後の動向が気になるところです。