ユーコン・クエスト(Yukon Quest)ってご存知ですか?
アラスカのフェアバンクスからカナダユーコン準州のホワイトホースまで、極寒の大地を舞台に繰り広げられる世界最高峰の犬橇レース、それが「ユーコン・クエスト(Yukon Quest)」!ドドーーーッン!!!
しかーも、レースといってもその距離なんと約1000マイル(約1600km)。決められたチェックポイントを通過しながら、10〜16日程度の日数をかけてマッシャー(犬橇使いのこと)たちがここを競い合うのです!(細かいルール省略!)
コースはざっとこの辺(ただのキャプチャ画像です。詳しくはオフィシャルのLive Trackingをどうぞ。それにしてもさすがSPOT、使えるヤツだぜ)
すごい!けどイマイチ実感が湧かない人は、日本に例えるとおおよそ本州ぐらいの長さ。試しにGoogle先生に青森から下関あたりまでをざっくりとルート計測(車)してもらったら、下の図になりました。そして先生曰く、これで1,577kmだそうな。山あり谷ありの極寒の荒野を犬橇でこの距離ですよ、もう過酷すぎます。
先日まで開催されていたわけですが…
そしてこのユーコン・クエスト、実はつい先日まで今年のレースが開催されていたわけですが、なんとそこで日本人の女性マッシャーがチャレンジしているではありませんか!まじか!
本多有香さん、その人です。大会の存在も知っていたし、例えば極地探検家の舟津圭三さんが過去に参加して好成績を残してることなんかも記憶の片隅にはありましたが、何年も目を離している間にこんなことになっているとは。しかもすでに何度かチャレンジしていて、今年は念願の完走(15位)を果たされたようです!おめでとうございます!ステキすぎます!
それにしても今の今まで知らなんだ…。悔やみます…。せっかくならレース前に記事を書いて応援したかった…。といってももう後の祭り。が、何もしないわけにはいかない衝動にかられ、こうして後追いですが記事を書いているわけでありますよ。
本多さんのオフィシャルサイトと見ると、カリマーやマーモットなどからもスポンサードを受けてるようではありますが、サイトを見ている限りでは色々と大変そうだなぁという印象。この記事が少しでもお役にたつことがあれば嬉しいです。そしてこの記事を見てくれてる人は、ぜひ来年は一緒に応援しましょうぜ!!(すみません、勝手に来年も出場する流れにしちゃってますが、これはあくまでオイラの妄想です)
ちなみに、今回のレースに関しては、ホワイトホース在住の写真家「上村知弘」さんのブログ「Life in the North」に詳しいです。興味のある人はこちらの記事あたりから読んでいくと色々現地の様子がわかって面白いですよ。
日本人マッシャーといえば…
そして最後に、アラスカといえば、新田次郎の『アラスカ物語』に登場するフランク安田がよく知られてるところではありますけど、同時期に和田重次郎という日本人マッシャーがアラスカのゴールドラッシュ時代を沸かせたキーパーソンとして歴史に名を残していることは、何気に知られてないように思います。
安田のアニキもすごいですけど、和田さんもハンパないですよこの人は。ちなみに新田次郎の『犬橇使いの神様』のモデルはこの和田重次郎ですが、彼の生涯をまとめた『オーロラに駆けるサムライ』という本もでています。細かく書くときりがないので詳細は飛ばしちゃいますが、本はこんなの。
これを読んでるせいもあってか、日本人がアラスカ・ユーコンを舞台にマッシャーとして頑張ってるってことを聞くと、応援せずにはいられないわけですよ、はい。
尊敬する星野道夫氏も然りですけど、いやまじ、日本人、極北で活躍しすぎですから。