地球の生態系が思いのほかヤバイらしい件

少し前になりますけど、こんな記事があったんですよね。

6/6に「Nature」で発表になった内容らしいですけど、これ、個人的にちょっとインパクトあったんですよ。

生物学、環境学、地質学、古生物学の第一線の研究者22人による報告は、気候変動と人口増加、さらに環境破壊が相まって 、生物圏が不可逆な状態にまで変化し、人類に大きな打撃を与えることになる「転換点」が今世紀中にも訪れる可能性があると警告する。

「転換点」。なんだかいやな響きです。

同報告によれば、現在の人口を維持するためだけでも、不凍の陸地の約43%を農地や居住地に使用する必要がある。だが現在の傾向のままでは、この割合は2025年までに50%に達し、憂うべき「転換点」にほぼ近づくと科学者たちは警戒している。

この発表によれば、「転換点」に達すると「その時点で、生物学的には全く新たな世界になるだろう」ということで、「おれたち人間様はすげーんだぜ!食物連鎖の頂点!ビバ科学!」的な感じで調子にのってると、あっという間にオーマイガーな状況に陥ってしまうという感じでしょうか。

生物多様性の減少、加速する種の絶滅、生態系の新たなフェーズへの突入、食糧危機、・・・。

この「転換点」、あくまで今世紀中に訪れる「可能性がある」ということですが、新たな研究結果ということでインパクトありますね。

そして、怖いなと思った理由はもうひとつあって、それは、常識ってあっというまに常識じゃなくなるというか、定説は覆される運命というか、そんな部分に怖さを感じてしまったわけです。そんなこと言ってなかったじゃーん!的なことって、自然環境においては多々ありますよね、きっと。

ちょっと思い出したんですけど、例えば今年前半、WWFが2050年までに100%再生可能エネルギーは実現可能というエネルギー・レポートを発表してましたが、今回発表された2025年の「転換点」って、このレポートの取り組みによってどのくらい是正されるんですかね、もしくはされないんですかね。あまり変わらないのであれば、ある程度想定通りに「転換点」がやってきたとして、2050年って時既に遅しwwwみたいな。まぁ素人考えでアレですけど。

それと、地球温暖化の話がありつつも、一方では氷河期に突入するんだぜ的なことも耳にしたり・・・。いやいや、こうなってくるともう何がなんだか、マッタクワカラナイヨ。

でもまぁとにかく、昔の常識は今の非常識になりうるということで、あまり固定概念にとらわれずに、いろいろとフレキシブルな脳ミソでいたいと思った次第であります、はい。

ちなみに今回の発表は、今月6/20〜22にブラジルのリオで行われる「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」に先立っての発表ということで、おっと、ちょうどリオで会議が開催されてるじゃないですか!

外務省にも何やらリンクがありましたよ。

ここ数日、少しばかりこの会議の情報に耳を傾けるとします。